札幌ビールの昔の工場。現在はファクトリーとして、商業施設として使われています。
煉瓦は長持ちするのですね。函館も小樽も横浜も、港そばの倉庫に煉瓦が使われていて。
今も何かの施設として利用されている。
天然木材が良いように、天然素材の煉瓦も、建築素材としては良いのでしょう。呼吸をしているのでしょう。
今は家具でも、建築素材でも、天然のものが少なくなってきていて、どうなのかなと考えてしまいます。
今日が入学式、始業式の学校が多いのか、朝、
子供たちのはしゃいだ声と、なんとなくピッカピカのランドセルが目につきました。
それにしても寒いのか、首にマフラーの子供達もいて。私も、少し厚手のストールを巻いて出掛けました。
例年、4月は寒い。寒く感じる。冬コートも着れず、春コートでは絶対寒いのだから。
6度や4度では、寒いと感じて当たり前。
寒い、寒いで、お昼は、温かい鍋焼うどんを食べて、食後はココア。
ココアはうどん屋さんではなく、事務所に戻ってから、自分で。少し砂糖も入れて。
何気なく開いた吉原幸子さんの詩集、胸が苦しくなる詩が多いのですが、死について、お母さんについて書かれた詩は、読んでいて、苦しくなる、胸が痛くもなるのですが、
とても良い詩が。この詩もお母さまを想う詩ですが、爽やかに仕上がっています。
🌸🌸🌸
光る海へ
あの日まだ
母は わらってゐた
海も 光ってゐた
青春 に疲れた娘を
もの言わず いたはるやうに
母は 海辺の宿へ連れて行った
石段の途中に 駄菓子屋があり
そのわきを かすかな硫黄の匂ひで
湯気がはしり
色とりどりの
さまざまの形の石 の浜辺
ひとつひとつが美しく 捨てがたく
娘は一日ぢゅう
波打際にかがんで石を拾った
いままた おそい青春のように
久しぶりのいたみがふりかかるとき
わたしを春の海辺へ連れて行ってくれるひとは
わたし しかゐない
🌸🌸🌸
お母さんを大切にしたいですね。