我が家には、敬老されるべきお年寄りがいますが、、プレゼントなどは必要ないと強く言い張り、、それでは、近場の温泉にでもと提案すると、温泉などは、行きたい時に自分で行くと言い、、あ~、それでは、、ホテルで夕食会でも、、、すると、、わざわざホテルにまで行く必要などない、食べたいものは日々充分食べている、、とか。
90代、70代、60代、、口を揃えて言うばかりで。
では、敬老の日ですから何か望みはありませんか?と問うと、
「 構わないで、静かにしてほしい 」そうで。
「モノはいらない、、静かにしていて欲しい」
元気でいるので、私達としては手間をかけられてはいないので、感謝しなければならないと常々思っていて。
「 敬老の日だから、何かなんぞ、クソクラエだ、、毎日が敬老の日と思って、静かにしてくれ!」
私達、それほどうるさいのかしらと。
耳ざわりなのかもとも。
年をとると子供に戻るとか、食べ物も変わるとか、よく聞くけれど、、今のところは、
変りなく。
祖母があっと思い出したのか、
「あっ、何かしてくれる気持ちがあるなら
エバーノートの使い方を教えてほしいわ、、」
「Evernoteのこと? 何に使いたいの?」
「そりゃあね、、私達はいつ死ぬか分からないからね、、死んだあと、、まあ、遺言みたいなものを、きちんと書き残したい、、
モノのことや、、生活態度のことや、書籍のこともあるからね、
なんでも、そのエバーノートって、良いらしいじゃないか」
パソコンもスマホも、使いこなせていて、
家計簿などもパソコンに記録しているはずで、あえて、さらにメモアプリのEvernoteが必要かなと思ったけれど、
頭を日々使うのもボケ防止になるらしいので、さっそく教えることにして。
昨日読み終わり、感動してひしひしと泣けた本。
藤岡陽子さんの「手のひらの音符」
45才の独身女性が仕事を失い、故郷に帰るのですが。
恋愛小説でもお仕事小説でもなく、
故郷、家族、思い出、幼馴染み、など、
忘れがちであって、忘れ去ることは出来ない思い出と現実が交叉しながら書かれて。
過去と現在が違和感なく読み進められて、
上手いなぁと。
再生の物語になるのでしょうか。
作者の作品は実体験を基に書かれているので、どの作品を読んでも、確かさを感じます。そして、そっと優しく背中を押してくれます。
みんないろいろあるのよ、
自分だけじゃないのよ、
頑張ってみようよ、
作者の経歴は、
学校を卒業して、新聞社に勤務、退社してタンザニアの大学に留学、帰国して結婚して、何か手に職をと看護学校へ。
現在は看護師として働きながら書き続けているそうです。現在は40代後半。
新聞社時代はスポーツ担当だったとかで、
野球の世界のお話も、また、医療の世界のお話も。
どれも、空想ではない、体験に基づいているせいか、ぐいぐい読ませられます。
私的には、この「手のひらの音符」が、
気に入ってしまいました。
友人のオススメで読みましたが、
最後のほうに、男性の手紙文があり、
その手紙に泣けました。
昨日、今日と天気良く、地震でストップしていたイベントも開催され始めて、少しは通常に戻ってきた札幌ですが、変わらず時折、揺れるのは気味悪く。