ここ2ヶ月の間に読んだもので、一番印象に残っているのは、加島祥造さんの『求めない』。 詩集というよりは名言集のような。
深い言葉ばかりで、考えさせられもして、
心が軽くもなる。
以下本文より抜粋。
共存とは「求めあう」ことじゃなくて、互いに「与えあう」ことなんだ。
片方だけが求めるとき、相手を傷める━奪うからだ。
求めないーすると、無駄口をきかなくなるよ
求めないーすると、慌てたりしなくなるよ
求めないーすると、失望しない
求めないーすると、比べなくなる
求めないーすると、自分が大人になったのだと悟る(どんなに年をとろうと、求めるだけのひとは子どもだ)
求めないーすると、前よりもひとや自然が美しく見えはじめる
ほんとうだよ、試してごらん、求めないものの美しさが見えてくるんだ!
生物は互いを生かすように求めあうことで
生き延び、進化してきたんだ。
それが止んだとき、人類は滅びに向かうかもね。
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あまりの欲は出さずに生きたいもの。
私自身は、物欲などは無い、全体的に無欲と考えていたのが、この作品を読み、いやいや恥ずかしくなるくらいに欲深い人間なのだと気付かされてしまった。
求めない、求めない、求めないで生きるとは、、、。