「君のいる場所」
大人のための絵本。 ラブストーリーです。 読んでみてとこの絵本を貸してくれた男性は、現在の奥様に誕生日にプレゼントされたそうで。
一瞬は、なんだ?絵本?俺は大人だぞ!と思ったそうですが、結論は、この絵本が縁で結婚されたそうです。
人の縁、運命とか、繋りとか、、 ジミーさんは台湾の絵本作家さんで、この絵本は世界中で翻訳され、爆発的にヒットしたとか。
広告代理店に勤めていて白血病になり、お勤めをやめて絵本作家になったジミーさん。
絵がとっても素敵です。
細部まで丁寧に描かれた絵をながめているだけで、心が落ち着いてきます。
2001年に出版され、タイトルを変えて映画化もされているらしいです。
表紙が全てを暗示しています。 ちょっとうるっとして、最後はホッとします。
古いマンションの壁一枚隔てた隣の部屋に住んでいる男女、 いつも右に進む男、玄関を出ると必ず左に進む女、出会いそうで出会えませんね、、ところが、出会うんです、、縁ですね、縁があれば、必ず出会う。
ところが、電話番号を交換するのですが、雨でそのメモが濡れて字が読めなくなる、、、でも、、。
互いにさがします。会いたいと思います。
街中で、デパートのエスカレーターで、、、
すれ違い、、会えそうで会えません。
ポーランドの詩人、シンボルスカの「ひとめ惚れ」の詩の引用が出だしです。
都会に住む、孤独な人、人を求めながら、人との繋りを求めながら、一人寂しく生きる人々。
なさそうで、ありそうなお話です。
まさに、大人のための絵本です。
ほっこりして、ちょっと夢をもらえる絵本です。
絵本は、ストーリーも大切ですが、子供向けであろうと、大人向けであろうと、やはり、
絵が大切と思います。
この絵本を見て、その思いを強くしました。