私は、誰かと同じというのが、嫌いで。
それは、洋服や靴やバッグなどに限らず、
お財布もペンも、文章の書き方も、周りと同じというのは好きではない。
その感覚は幼い頃からで、お揃いにする、
友達とお揃いとかペアルックとか、その類は毛嫌いしていたらしく。
理由は何かなど解りもしないけれど、人真似という感性がおおよそ気持ち悪く。
そのように私は思っていて、不思議なのは、私の真似をする人が多い事。
小学生の頃は、絵を真似する。
到底同じようには描けないのに、真似をする、先生の目を盗んで、ささっと席を立って私の後ろ側に立ち、見て行く。
先生も気付いていて、ある時、みんなの前でその二人をひどく叱った。
二人の抗弁は、だって上手だから、、。
描きやすいパステルを持って行くと、翌週にはクラスの何人かが持ってくる。
作文も同じ。テーマを先生が指定するときなどは、自由よりいたって書きやすいはずなのに、書き出しが、、とかなんとか言って、覗き見してくる。
真似文化、母親が人真似して生きてきたとすると、その子供も性質的には同じになるようで。
自分自身に自信がある人は己れを貫くだろう。人真似する人は基本的には自信が無い人に違いなく。
最近よく目にするのは、同じ系統のファッション、お化粧も同じ、手袋をぬぐと、爪がごてごて色塗りされていて、その仲間は同じようなゲトゲト爪。
互いに真似しあっての仲間なんだろうけど。
十代や二十代前半だったら、まだ許せるものの、この頃は五十代後半か六十代だろう、
ぶよぶよおばちゃん達まで、その調子で、
目をそむけてしまう。
おばちゃん達、他に何かすることないのかしらと、また、あのような人の子供は哀れだなぁと思ってしまう。
真似文化が当たり前になると、絵画でも文学でもが、危うくなるだろう。
私が初めに、、私がオリジナル、、どのように証明したらよいのだろうか。
真似していると自分自身考えもせずに、真似してしまう人は、良いと思うと、あの人のも、この人のもで、何人もの人の真似をするので、結果は、イカレテしまう。
世の中は、平凡な人が98パーセント。
特別な才能がある、特殊な能力がある、並外れて頭が良い、そのような人は全人口の1パーセントにも満たないはず。
そのように考えると、人真似せずにはいられないのも、仕方ないのかなとも。
そして、真似を平気でしてしまうのは、
どうしても女性に多く、情けないと思う。