傍目八目

日々の思いをつらつらと

好きな詩、可愛らしい詩(引用)


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「赤いワンピースで夕暮れの街を 」

    江國香織 扉のかたちをした闇 より

 

 

赤いワンピースで夕暮れの街を歩くあなたを
どんなにあいしているかに気づいて
私はほとんど倒れそうになりました

あなたはヒールのない靴をはき
異国の街をすたすたと歩く
動物園で縞馬と虎とライオンを見たがり
蝶はべつに見なくてもかまわないと言う
バスルームに化粧品の壜をならべて
これでよしと言う顔をする

そこにいたのはまぎれもなく
私のよく知っていた子供
同時に私の知らない誰か

赤いワンピースで夕暮れの街を歩くあなたを
私は忘れないでしょう
幾つの朝をべつべつに目覚め
幾つの夜をべつべつに眠って
幾人の男が私たちを通りすぎても

 

 


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 「とんぼ」    工藤直子

 

 み・み・みる・みる・みれ・みよ

 と

 とんぼが せかいを みている

 

 とば・とび・とぶ・とべ・とべ

 と

 とんぼが とおくを めざしている

    

    詩集『てつがくのライオン』より

 

  🍁🍁🍁

 


      「ぶどう」

            与田準一


      ぶどうのように

      ひとつひとつが

      まるく。


      ぶどうのように

      みんなが 

      ひとつのふさになって。


      ぶどうのように

      ゆったりと

      においも あまく。


      ぶどうのように

      よろこびを

      ひとから ひとへ。

 

         与田準一詩集より

 

 

 
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  「小指の思い出」

 

作詞:有馬三恵子、作曲:鈴木淳、唄:伊東ゆかり

1 あなたが噛んだ小指が痛い
  きのうの夜の小指が痛い
  そっとくちびる押しあてて
  あなたのことをしのんでみるの
  私をどうぞひとりにしてね
  きのうの夜の小指が痛い

2 あなたが噛んだ小指がもえる
  ひとりでいると小指がもえる
  そんな秘密を知ったのは
  あなたのせいよ いけない人ね
  そのくせすぐに逢いたくなるの
  ひとりでいると小指がもえる

3 あなたが噛んだ小指が好きよ
  かくしていたい小指が好きよ
  誰でもいいの 何もかも
  私の恋をおしえてみたい
  ほんとにだけど言えないものね
  かくしていたい小指が好きよ

 昭和42年(1967)の発売で、この年のレコード大賞歌唱賞を受賞。

 

🍁🍁🍁

 

 

今夜はお月見ですね。きれいなお月様が見られれそうです。

 

昨夜のお月様。部屋からスマホカメラで撮しました。

無理がありますね。

 


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