傍目八目

日々の思いをつらつらと

大原富枝と洲之内徹


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カラスが増えて、街の中心を東西に走る大通り公園も、カラスが沢山いて。

カラスって、そんなに繁殖するものなのかな?    ぞっとするくらいにカラスだらけで。

 

住宅街でも、ゴミステーションの上空には決まってカラスがいて、恐くなる。

カラスは鳥の中では知能が高いらしく、しっかり人間の生活スタイルを学習してしまっているに違いない。

 

ゴミを出しに行って、カラスが恐くてゴミを持って家に戻ることがあって、家族には呆れられるけれど、カラスの形相を見ると恐ろしくてならない。

 

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「婉という女」だけを読んで、あとは全く読んだことのなかった大原富枝さん。

 

評伝が得意なのでしょうか、評伝では良い作品が沢山あるようで。読んでみると良いよと薦められて。すこし、はまってしまったのは昨年のこと。

1912年生まれで2000年没。

読まなかったのが、いまさら惜しくなってしまうような、魅力的な文章を書かれている。

 

女性とは思えないようなスパッとした言葉がぽんぽん出てきて、面白く。はっきりした性格だっのではと思ってみたり。

 

洲之内徹(1913年生まれ)さんとは、仲良しだったようで、洲之内徹さんにすると、女を意識しない相棒的な友達だったのではと思います。

何でもかんでも話していたようで。

『彼もまた神の愛でし子か』を読むと、切なくなってしまう。

 

3度芥川賞候補になった、一応は作家を狙った洲之内徹

左翼運動に走った洲之内徹

やけに女にモテる洲之内徹

とことん地獄に落ちるような女性遍歴を繰り返す洲之内徹

画廊経営者の洲之内徹

絵に関しての優れた鑑識眼を持つ洲之内徹

奥さまにすまないすまないと手を合わせる洲之内徹

クリスチャンを嫌いながら、クリスチャンとして天国に召された洲之内徹

気付いた時には、命の火が消えかかっていた死病に取りつかれた洲之内徹

治療を受けずに、ぎりぎりまで痛みを耐えて生きた洲之内徹

 

 

幸せ時はあったのだろうか、愛する女性と一緒にいた時は、幸せだったのだろうか。

私は、きっと、もどかしく、自分自身をもどかしく思いながらの人生だったのではと思うのですが。

 

1974年から芸術新潮に書かれた『気まぐれ美術館』は、とても人気があったそうです。

のちに新潮社から6冊の本にもなっていますが、倒れて亡くなる寸前まで続いた美術エッセイ、『気まぐれ美術館』は、面白いです。

美術だけではなく、いろいろな事をあっちこっち寄り道しながらのエッセイで、独特ですが、非常に魅力的です。読まずにおれなくなります。そして、絵についても、しらずに知ることになります。

 

洲之内徹さんのエッセイだけを読んでいると、切なさは無いのですが、

大原富枝さんが書いた、洲之内徹像を読むと、切なさいっぱいになります。

 

男女間での友情を、大原富枝さんは、文学に昇華したのでしょうか。

 

洲之内徹さんが亡くなる寸前、何故治療をしなかったのかと強く!!

お葬式にも付き添った大原富枝さん。

 

切なく、あと引く作品でした。