傍目八目

日々の思いをつらつらと

写真を整理していて、思い出す詩。


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庭の昨年の紫陽花の写真。紫陽花を撮したものが多く、特に紫陽花好きでもないはずが、どうしたことかと。

 


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紫陽花一輪を。

紫陽花というと思い出す詩。

 

荻原朔太郎の詩『こころ』。 引用です。

 

荻原朔太郎 『 こころ 』


こころをば なにに たとへん
こころはあじさゐの花
ももいろに咲く日はあれど
うすむらさきの思い出ばかりはせんなくて
こころは夕闇の園生(そのう)のふきあげ
音なき音のあゆむひびきに
こころはひとつによりて悲しめども
かなしめどもあるかひなしや
ああこのこころをば なにに たとへん


こころは二人の旅びと
されど道づれのたえて物言ふことなければ
わがこころはいつもかくさびしきなり

 

 

 

紫陽花の花は色を変えます。植えられた場所の土の変化によっても、色を変えます。

その変化を人の心の変化と合わせてみているのでしょう。

紫陽花を詠った詩としては、傑作ですね。

 

 

🌺🌺🌺🌺🌺

 

 

少しずつ春めいてくると、結婚式の招待状も多くなります。

結婚式のスピーチを頼まれる事も多いのですが、、スピーチというと思い出す詩は、吉野弘さんの『祝婚歌』。引用です。

 

私はこの詩をスピーチに使ったことはないのですが、男性で使っているのを聞いたことがあり、その方の落ち着いた声にマッチしていて、印象に残っています。

 

 

祝婚歌
          吉野 弘

 


二人が睦まじくいるためには


愚かでいるほうがいい


立派過ぎないほうがいい


立派過ぎることは


長持ちしないことだと


気づいているほうがいい

 

完璧をめざさないほうがいい


完璧なんて不自然なことだと


うそぶいているほうがいい

 

二人のうち どちらかが


ふざけているほうがいい


ずっこけているほうがいい

 

互いに非難することがあっても


非難できる資格が自分にあったかどうか


あとで疑わしくなるほうがいい

 

正しいことを言うときは


少しひかえめにするほうがいい


正しいことを言うときは


相手を傷つけやすいものだと


気づいているほうがいい


立派でありたいとか


正しくありたいとかいう


無理な緊張には色目を使わず


ゆったりゆたかに


光を浴びているほうがいい


健康で風に吹かれながら


生きていることのなつかしさに


ふと胸が熱くなる


そんな日があってもいい

 


そしてなぜ 胸が熱くなるのか


黙っていてもふたりには


わかるのであってほしい

 

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今日は寒い。底冷えがする感じで。

外出せず、事務所に。

 

鼻水が止まらず、朝、葛根湯を飲んできた。

少し、風邪気味かも。

 

お昼は、出前で鍋焼きうどんでも食べたいところですが、、。