傍目八目

日々の思いをつらつらと

氷点


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街の中から緑が消えた。

 

イルミネーションだけは、キラキラギラギラカラフルで。それが私は、あまり好きではなくて。

 

へそ曲がり。

 


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昨日までは、玄関ホールの天井からは、空が見えたのに。一日で、雪でふさがり。

自然の驚異。

 

 

笑点 」 というテレビ番組がある、その笑点というタイトルは、立川談志さんが、

三浦綾子さんの小説  「 氷点 」をもじってつけたとか。

 

心が凍りつく瞬間を氷点として、三浦綾子さんのデビュー作でもあり、作者の一番のヒット作ではないだろうか。

 

三浦綾子さんは病弱で、ご主人のフォローがあって、沢山の作品が書かれたようで。

ご主人が口述筆記をされていたという話は有名で。

 

先月、札幌より北にある、車で約1時間、

旭川市まで所用で行った際に、ついでにと

三浦綾子文学記念館に立ち寄ってきて、

ざざっとしか観て来れなかったけれど、三浦綾子という稀なる文学の才能の持ち主の息吹きのようなものを感じることが出来た。

 

車で行ったと言っても、私が運転するのではなく、ドライバーさんに委ねているので、

車の中で待ってますと云われては、そうそう、長々とは観ていられないもので。

運転は出来ても、父に車を取り上げられた。

運転には性格が出るもので、私は一見はぼんやり、おっとりさんらしいのだけれど、

いざハンドルを握ると、負けず嫌いが出るようで。オチビさんの女の子が、レクサスなどを運転していると、走っていても、ヒャーヒャー冷やかす人もいて、、ツンツンと無視するのはよいけれど、、走りで負けたくなく。

 

で、、父は、危険予知能力があるのか、

車を取り上げ、車は社用車に。名義も会社に。私が買ったのに、、つまり、寄付したってことで。

 

私が所用で出掛けるときは、ドライバーさんが。

慣れると、それはなかなか楽チンで。

 

遠くまでの時は、後部席でグーグー寝る。

 

そんなわけで、文学記念館は、ざあーと観てきた。

 

ファンの人達の寄付で作られた記念館らしく。クリスチャンで、人間は平等で、誰もが幸せになる権利があり、人間とはどのように生きるべきかを、追求していた作家さんで。

ファンが多いのだろうなぁと。

 

「 氷点 」は、1964年の12月から、約1年間朝日新聞に掲載され、朝日新聞の公募で選ばれた作品とか。

それも、ほぼ一晩で、構想が出来上がったらしいので、三浦綾子さんの才能は恐るべしと思う。

 

3才の我が子が殺され、、

その時、妻は浮気中。妻を許せない夫は、

我が子を殺した犯人の娘を、そうとは知らせずに家に連れてきて、育てることにする。

二転三転するストーリーで。

 

何度も映像化されているらしいけれど、

それは理解できる、この作品を読むと映像化してみたくなるに違いなく。

 

私は、よくまあ、病弱な小間物屋の主婦が、こんなストーリーを思いついたものだと、

ずっとそればかり考えていて。

 

作者は妹さんを病気で亡くされているようで、その妹さんの名前が陽子さん。

そこから、「 氷点 」の主人公の名を陽子としたらしく。

 

決して派手な暮しはしなかった、地味にこつこつ書き続けたようで、底には強いキリストへの信仰心があったからではと。

 

三浦綾子さんファンの友人と話していて、

 

「  特別好きってことではないの、

北海道の作家さんだから、作品はだいたい読んでいる。

帰結が、キリスト、神、そこが、私にはちょっと、、。」

 

私がそのように言うと、友人は顔を真っ赤にして、ぺらぺら、かっかっと、論じ続けて。

 

好きって、すごいことだと思う。

 

芸能人の追っかけさんも、仕事を休んでも行くわけだから。遠路はるばる。

 

人を変えてしまうかも。

 

でも、でもです、好きって恐いことでも。

一生、陰の人で良い、、愛人で良いのと、

出会った時には、すでにその人には妻がいて、それでも、好きは好きらしく、

だから激しく燃えるらしくて。

 

その人の大きな家の近くの、古いアパートに住む人。

 

いくら、やめたら、、もういいんじゃない?

そう言っても、好きなのよと。

 

好きって感情は恐ろしい。