日々の思い

日々の思いを

創作 「 戸惑い 」


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結婚して、多少戸惑っていることがある。

29才だから、結婚とはどのような事かなどは、いくら浮世離れしていると云われる私でも、知ってはいた。

少し、潔癖過ぎて、男性経験も無だったから、正直なところ、私は不安でもあって。

 

ただ、結婚する相手は兄の親友で、私が生まれた時から私をよくよく知っている人だから、、まして、ご近所に暮らしていて、ご両親もよくよく知っていて。一般的な不安はなかった。兄は私より9才上で、結婚相手も同じく、9才上だから。モテ系タイプでよくまあ、ここまで私を待っていてくれたものだと感謝もして、兄も両親も姉も、彼に任せなさいと。父などは式の前夜に、書斎に私を呼び、親としては言いにくいだろうことも明瞭に話してくれた。

「  女性の扱いには慣れているから、安心して任せなさい。通らなければならない事だから。  それとだな、彼の過去の女性について詮索したりはするな。あれだけの男だから、何人かの女性はいただろう、しかしな、きれいに決着して、りぃと結婚する。信じてやりなさい。」

まるで明治時代の花嫁さんみたいな訓示を頂き。

 

職場でも、さんざん冷やかされて。

 

 

初夜はまあ、すんなり終わって。

実際は大変だったはず。今思えば。旦那さまは、辛抱強くて。感謝している。

 

それが、約1か月過ぎて、結婚して、少し、戸惑っているのは、夜時間が、今までのように、読書、読書、手芸とはならないこと。

 

旦那さまに、もう休むよと言われると、そうか、寝なくちゃならないのかと。

ある意味で、旦那さまは非常に私を可愛がってくれているのだろうけれど。

 

そこが、男性と女性の違いなのかなと。

しなくてもいいのになぁと、ふと口に出したりすると、こらっ!こらっ!と、余裕で笑い、、今に大好きになると思うとか。

 

それに費やされる時間が、けっこうなもので、、結婚生活というのは、、。無駄時間があるかなと。

 

最近、眠い、眠いが多い私。読書をして2時、3時まで起きていたのは当たり前だった、でも、職場では眠い、眠いという体の反応はなかった。

 

営みという、夫婦の交わりということは、

エネルギーが消費されるのではと思う。

7才上の姉に、ちらっとそのことを話すと、

「 やっぱり、りぃは変わってる。

太郎さんは、りぃが可愛くてならないのよ。

ありがたいと思わなきゃ。赤ちゃんもほしいし、毎夜頑張ってくれてるのよ。

しなくていいなんて口に出さないのよ!」

少なくとも、ミスなんとか級の美人で、家庭的な姉には、私の感覚は解らないかもなぁと。

セックスレス夫婦も増えているとか。赤ちゃんが欲しいからと、励んでくれる(くれると考えるらしい)励んでくれることに感謝しなければならないらしい。

 

激しい恋愛などをしての結婚ではない。

なんとなく、決まっていた、家と家の結婚みたいな。

 

姉も恋愛結婚ではない、望まれて望まれて、

銀行に楽しそうに勤めていたはずが、さっと退職して奥様に。

今も幸せそうで、子供は3人になった。

 

跡取りを生まなきゃならないらしく、旦那様は、そんなことは気にしなくていいんだよとは言うけれど、、毎夜、するってことは、早く赤ちゃんが欲しいってことでもあって。

 

 

そんなに急いで、赤ちゃんを作る必要もないと思うけど。

 

旦那さまのご両親とは同居にはなる、同じ敷地にこじんまりとした離れを建ててくれて。友人達は、いいなぁ、至れり尽くせりよねと言うけれど。

実家と婚家とを行ったり来たり、隠れ屋として買ったマンションにもたまに行き、息抜き。ところが最近は、隠れ家マンションに坂を登って行ったとしても、ちょっとひと休みがずっと眠っていた。ソファーで座ったまま。何にもせずに。

何のためにマンションを買ったのか意味がなく。眠る場所化してしまっている。

 

姉は

「慣れるものよ、だんだん疲れなくなるから心配しないの」

とは言うけれど。

 

人間て、子孫を残すために、随分と交わり時間を必要としてきたのだなぁと。

 

卵子を保存しておきませんかと、随分薦められた、、頭脳保存の為にも、、いざ結婚した時には、もう妊娠が出来なくなっていたら、、その時のために。

でも、なぜか納得できなくて、しなかった。

 

卵子精子を合体させるために、夫婦のセックスという営みがあるとしたら、

5分か10分で終わると良いのだけれど。

そこは試験管での実験とは違うところなんだろうなぁ。

 

だんだん好くなるらしいから、好くなったら楽しくなるのだろうか。

 

 

 

 

 


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( 創作  「そよ風のしっぽ」  番外編  )