日々の思い

日々の思いを

夏になると思い出す作品


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夏になると、なんとなく、思い出される本、

または、思い出されてしまう作品。

 

極端な太宰治ファンではないけれど、中学生の頃から太宰治の作品はだいたい読んでいたはずが、大人になってから、本屋さんで、

偶然目にして、読んだ作品が『津軽』。

 

小説ではなく、紀行文、旅日記のようなもので、太宰治にしては珍しい作品と思う。

 

故郷の津軽を、3週間かけてゆっくり旅した様子をこと細やかに記してあるもので。

 

私は、いささか、この作品を読んでから、太宰治に対する感じが変わったように思う。

 

特別な人ではない、普通の人、

そのように感じた。

 

丁度、今の季節、夏で暑くて、暑くて、そして、台風シーズンでもあって。

 

そんな時、私は、いてもたってもいられずに、ちゃかちゃかと津軽の旅へ。

 

太宰治の生家も見学してきて、『津軽』の旅の経路のように歩いてみて。

 

よかったと思った。

 

そして、この時期になると、周囲の人に話す。『津軽』は良い、一度、読んでみてよと。

 

強烈に薦めはしないけれど、少しばかりでも太宰治の作品を読み感銘を受けた経験のある人は、この作品を読み、津軽への旅に出る。

 

随分と沢山の人が、この作品で津軽に誘われたはずで。

 

そんなことを、今、カフェでお茶を飲みながら思ってみると、

 

やはり、太宰治という人の魅力なのだろう、

人を惹き付けてしまう力がある人なのだろう。

 

大きな生家に展示してあった、黒いマントがやけに印象に残っている。

 

和服の上に羽織ったのだろうけれど、津軽の土地は冬は相当に寒い、マントだけじゃ足りないだろうなぁ、ブーツってはいたのかな、

マフラーは?   

 

ヤセギスの太宰治さんは、この作品を読む限りは、とってもあたたかくて、優しい、人の親切や思いやりに深く感謝する、好青年という感じが。

 

人間は多面性があって当然で、

その多面のどの面が強いかによって、人生も変わってくるのだろうなぁと。