日々の思い

日々の思いを

この時間になって、やっと涼しくなり


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高樹のぶ子さんの『彩雲の峰』

 

彩雲、「さいうん」と読むと、吉雲でもあり

非常に美しい雲で、珍しい現象でもあるそうで、太陽の影響下で緑や赤に染まった雲とか。私はいまだ見たことがないのですが、

彩雲を見ると幸福になれる、どん底に堕ちた人が彩雲を見ると、また甦ることが出来るとか。

この作品は、「あやぐも」とルビがふってありますが、作品を読むと、「さいうん」の意味を意識しているのではとも感じてしまいます。

 

絵本作家の30才の女性と彼女の婚約者、

そしてその婚約者の親戚の高校生の非常に多感で感受性の鋭い女の娘、そして、美術館に赴任してきた40才の家庭持ちの男性、舞台は八ヶ岳山麓

この4人が主な登場人物で、、恋話のようで、ひどく、切なく苦しい、恋話になっています。

 

自分よりずっと年上の男性に憧れ、素敵な年上の女性にも憧れる。

 

女の子から女性への過渡期の難しい思春期の感情、

恐いなあとも思い、人に好かれるのも、良し悪しだなぁとも考えさせられた作品です。

大人の世界をひっかきまわす、感受性の強い少女。

恐いなぁとも。

 

作者は恋愛小説、性愛小説を書き続けていますが、とっても美しい人です。

現在は、芥川賞など、いろいろな文学賞の審査員をされていますが、

作者が美しい人だと、恋愛小説も、なにやら、素敵に感じてしまうのは私だけでしょうか。

 

サガン原田康子さんの作品と共通した感覚があった作品でした。