日々の思い

日々の思いを

北海道にこだわるわけではないけれど。


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北海道出身の作家さんの作品ばかりを選んで読んでいた時期があり。

 

矢口敦子さんの『償い』は、強く印象に残っています。

矢口敦子さんは1953年生まれなので、今年は65才になられます。函館市出身。

多くの作品がありますが、『償い』が出版されるまでは、あまり目立たなかったようです。私も、この作品で初めて知った作家さんでした。

 

愛する家族を失った脳外科医は、すべてを棄ててホームレス生活をします。そこで、連続殺人事件に巻き込まれていくのですが。

 

子供を失い、妻は主人公の目の前で自殺をします。

 

真面目な人間で、家族を愛していたからこそ、なにもかもを棄ててしまいたくなる。

 

ところが、読後は、もやっとしてきます。

償いって?   誰の誰に対する?

社会に対する?

 

これが作者の狙いかもしれません。

考えなさい、自分で考えてみて!

 

矢口敦子さんは、ご病気で小学校5年生で、通学することをやめてしまったとか。

それ以来、通信制で学び、大学(慶応)も卒業されたとか。

心が強い人ですね。

大学も2つ卒業されているようです。

根性がなまなかではない。

 

作者のことを思いながら、じっくり読んでみると、償いについて、また違った考えが出来るようになるかもです。

 

もう1冊。

 


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渡辺淳一さんの『解剖学的女性論』

昭和8年生まれの作者が、39才の時に書かれた作品で、作家でもあり医師でもある作者が、医学的な見地を交えて、女性について論じているエッセイです。

 

随分と古いものですが、内容は、まさに、まさにと共感するところと、そうかなぁと首をひねるところも。

渡辺淳一さんは恋愛小説の名手ですので、

女性を研究しているのは確かだなぁと。

 

男性と違い、女性は結婚して子を産み、育て、ヒステリーにもなり、やがて更年期になり、苦しみの果てに、女性ではなくなります。

 

女性のほうが、大変かもしれません。

強い人もいれば、嘘つき女もいて、浮気性の女も、また、万年少女の人も、、。

 

面白い作品でした。