日々の思い

日々の思いを

旅に誘われてしまう作品


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読むと、旅に出掛けたくなる作品は沢山あります。

沢山ありますが、実際に読み終わって、その地に行ってみた筆頭は、この作品です。

辻仁成さんの「函館物語」。

 

作者は、多感な高校生時代を、函館で過ごしたらしく、函館を舞台にした作品も何作か書かれていますが、この作品はエッセイです。

 

作者自ら撮した写真も沢山載っていて、その写真もリアルなんですね、故意に美しくみせよう、素敵にしようとした写真ではない、

ありのまま、そのままを、撮したもので、

特別に上手な写真ともいえないところが、

かえって、好感を持てました。

 

作者がよく通っていたお店、好きだった景色など。

私はこの本を持って、何度も何度も函館へ行きました。

この作品の中にある場所を、ひとつひとつ歩いてみました。

 

作者が旅のガイドブックとしてと、書かれていますが、まさにガイドブックになりました。

1996年発行ですので、20年以上の歳月が流れていますので、作品の中にあるお店なども、無くなっているところもありましたが、

役立った作品です。

 

電車通りに面したところに在る、函館市文学館は、石川啄木についての資料展示が充実していますが、そこに、辻仁成さんのコーナーもあり、実筆の原稿が展示されてあったのが印象に残っています。

達筆というよりは可愛らしい字で。なんとなく人柄が伝わりました。

 

住んでみて、住んだ街が好きだからこそ、書ける、函館に対しての愛情を感じる作品のように思います。

 

自分の故郷を、転勤で何年か住んだ街を、

好きになることは素敵なことだなぁと。