日々の思い

日々の思いを

好きな作品


f:id:enaena38:20180308204726j:image
  1968年に川端康成さんが ノーベル文学賞を授賞され、対象になった1冊が、写真の「古都」です。

川端康成さんは、三島由紀夫さんを、 弟子以上、息子のように可愛がっていたとのことですが、三島由紀夫さんが亡くなり、後を追うように、川端康成さんも亡くなってしまいますが。

文学にひたすら、自分の職業として向き合って生きた人だと、私は思っていて、 文章としては、流麗さや、華美さはないけれど、そこが、とても好きで。

華美、派手、それ無しに、美しい日本の古都である京都を表現していて、 素晴らしいの一言ですが。

別れ別れに育った双子の姉妹、千恵子と苗子の話なのですが、 京都の年中行事、歴史的史跡、花など、 京都の美しさを書きたかったのでは思う作品で、 ノーベル文学賞授賞に際しても、そのあたりを評価されたとか。

北山杉が生産される山奥で育った苗子、 京都の呉服屋で育った千恵子、 大人になって出会い、でも、一緒に暮らすことは出来ない。

さっと引く苗子。 運命と宿命を考えてしまいます。

   切なくて、美しくて、健気で。

今では、ほとんどいなくなってしまったタイプの女性。苗子。

読後感はしっとりです。