日々の思い

日々の思いを

輝きが失せるのは?


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幼い子供の絵に、驚くほどの煌めきに似た才能をみることがある。

小学生の低学年の文章(作文)に、輝くセンスをみることがある。

先が楽しみとみていると、数年すると、そのきらめきも輝きも消えてしまっている場合が多い。

何故だろうか、教育がそうさせるのだろうか。

 

先日、ある絵の発表会に行ってきて。

素人さんの、絵を習っている人達の発表会。

壁に並んだ絵をみて、ああ、この人はまるで絵の才能はないなぁと、申し訳ないが、心内で思っていると、なんとその人がその先生について指導を受けている中ではベテランの人とか。

先生はなんとみているのかなと思ったけれど、黙っていた。

本人は自分は絵が上手いと考えているようで。そのようなことは、絵に限らず、他の世界でもある。

 

下手の横好きという言葉もあるくらいだから。

 

持って生れた才能のようなものが消える瞬間を知ることが出来たら、人間、馬鹿な夢もみずに済むのにと、、そんな話をしていたら、

ピアノを家で教えている友は、

あなたには才能がないなどとは決して言えない、自分で気づいてやめていく、それを待つだけだと。

 

芸術の世界は、才能を誰が認めるかで運命が違ってくるのだろうけど、だとしたら、

学校で絵や音楽や作文の指導の仕方について、今一度考えてみるべきかと思うのだけれど。

眺めるだけでも・・・・・・・


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藤田嗣治さんのホンモノの絵は持てないけど、、こんな本、、眺めているだけでも、

嬉しくなる。

時折開いてながめる。

昔の人は手紙をよく書いた。

藤田嗣治さんは、手紙には必ずイラストやスケッチ画をペンでさらさらと添えて。

受け取った方では、すてられません。

こうして、沢山の手紙が残っているなんて、

素敵なことです。

藤田嗣治さんの絵には猫がよく登場してくるので、猫好きだったのですね。

女性の肌の色の表現が素晴らしいといわれている藤田嗣治さんですが、色の使い方がやっぱり抜群で、私は好きです。

この本を見て、さらさらと描いたペン画も、ちょっとしたメモのような画ですらも、

さすが藤田嗣治さんと感嘆してしまいます。

 

何度か藤田嗣治展にも行きましたが、見ればみるほどに好きになる画で。

油絵にしても、ねばっとした感じがない、

淡い感じに仕上がっているところが好きなのかもなぁと。

 

生活の中に絵があった藤田嗣治さん。

日用品に絵を生かして使っていた藤田嗣治さん、、現在、生きていたとしたら、油絵だけでなく、デザイナー、日用品のデザイナーとしても素晴らしい作品を作ったのではと思ったりします。

 

なかなか、いいなぁ!


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初版は昭和56年、

版を重ねて改版18版平成28年発行。

寺山修司少女詩集』

裏表紙にありますが、

少女の心と瞳がとらえた愛のイメージを、

詩人・寺山修司が豊かな感性と華麗なレトリックで織りなすオリジナル詩集。  です。

 

以下、良いと感じた詩を抜粋。

 

 

⭐️  「少年時代」

 

長靴をはいた猫と

ぼくとが

はじめて出会ったのは

書物の森のなかだった

 

長靴をはいた猫は

ぼくに煙草をおしえてくれた

ちょっといじわるで

いいやつだった

 

長靴をはいた猫と

わかれたのは

木の葉散る

秋という名のカフェ

 

その日

ぼくは

はじめて恋を知った

 

人生はじまる前と

人生のはじまったあと

そのあいだのドアを

すばやく駆けぬけようとした

ぼくの

長靴をはいた猫は

いまどこにいるか?

 

 

 

 

⭐️  「かなしくなったときは」

 

かなしくなったときは

海をみにいく

 

古本屋のかえりも

海を見にゆく

 

あなたが病気なら

海を見にゆく

 

こころ貧しい朝も

海を見にゆく

 

ああ   海よ

大きな肩とひろい胸よ

 

どんなつらい朝も

どんなむごい夜も

いつかは終る

 

人生はいつか終るが

海だけは終わらないのだ

 

かなしくなったときは

海を見にゆく

 

一人ぼっちの夜も

海を見にゆく

 

 

 

⭐️  「半分愛して」

 

半分愛してください

のこりの半分で

だまって海を見ていたいのです

 

半分愛してください

のこりの半分で

人生を考えてみたいのです

 

 

⭐️    「髪」

 

髪は一すじの地平線である

それは瞑想と眠りとをわかつ

 

髪は心の旅路である

母のない子が指に巻いてその旅路のはるかさをはかった

 

髪は禁じられた情欲のしるしである

水のなかで洗われるのが好きだ

 

髪はわたしと共にのび

わたしを追いこすことのない従順

 

髪はかなしい一家の歴史の終局である

 

わたしの机の抽出しに

死んだ母の遺髪が

今もしまってある

 

 

作者が15才のときに作った短歌

「  海を知らぬ少女の前に

      麦藁帽のわれは両手をひろげていたり」

 

作者は海が好きだったのでしょう。

作品の中に、海という字が沢山出てきます。

 

私も、海が好き。海の匂いも好き。

荒々しい海も、凪いだ海も、眺めているだけであれば、好きです。

 

 

 

地震、、落ち着かない、


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桜、、、さくらんぼ。

 

地震、びっくりでした。いつかある、あるとは頭にはあっても、まさか、、、今朝は、驚いてかたまりました。

 

大阪、兵庫には知り合いも多く、連絡がとれるまでは、全く落ち着かなく。

尊い命も失われています。

これだけ断層のズレがあったのであれば、しばらくは揺れが続くはずです。

さらにの不幸がおきないように、万全の注意を。

日本は地震大国です。日本中、いつどこで地震が起きても不思議はないという人もいます。

それぞれが、非常時の心準備をしっかりとしておくべきと強く思いました。

 

なるべく速やかに、通常の生活に戻れるようにと思いながら。

 


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散歩道の雑草。

 


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紅鮭の稚魚。さけ科学館にて。

 

俄然、食べたくなる 本


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『作家の口福』

20人の作家さん達による、おかわりをしたくなる食べ物、お料理についてのエッセイです。

裏表紙にある「ビーカーコーヒー」と、

表紙に並んでいる20人の作家の名前をみて、

朝井リョウさんファンの私は、すぐレジへ。

 

大変楽しく読めました。

ずらっと作家さんばかりです、文章の癖や特徴、持ち味もそれぞれ違いますから、まさに競演の感じでした。

 

そして、食べたくなります。

飲みたくなります。

店の名前を記してあると、行ってみたくなります。

 

朝日新聞土曜別刷り「be」コラム「作家の口福」に連載されていたものを、まとめたようですが、これは読者を楽しませる企画だろうと思いました。

 

朝井リョウ桐野夏生平松洋子辻村深月本谷有希子上橋菜穂子穂村弘

森見登美彦沖方丁中村航堀江敏幸

柚木麻子、川上弘美葉室麟万城目学

吉本ばなな北村薫平野啓一郎湊かなえ、和田竜、の20人。

 

どれもこれも、それぞれの作家さんの暮らしぶりが覗けたような楽しみ、また、文章の個性も並んでいるからこそ、よくわかります。

 

私としては、平松洋子さんの「素っぴん茶わん蒸し」、万城目学さんの「出前」、中村航さんの

「ビーカーコーヒー」、朝井リョウさんの「閉店後の定食屋で男三人は・・・・・」が印象に残っています。

 

また、森見登美彦さんの「おいしい文章  組み合わせで引き出せる」  が、とても良かったように思います。

 

文章を食べ物のように考えてみる   として、

同じようなものは、いくら好きでも飽きがくるものだ、文章も同じで、飽きがこないように献立を考えてみよう、文章の味も状況によって変わる、より美味しく味わってもらう努力を文章を書く上でもしようというような内容で、なーるほどと、納得しました。

 

お料理の雑誌は、よく買いますが、

 

材料や作り方が書かれた料理雑誌より、案外、このようなエッセイ本のほうが想像力がふくらみ、食べたくなるようにも思います。


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少し考えてしまいました


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群ようこさんの、「ゆるい生活」

実録エッセイと裏表紙にありますが、まさに実録のようです。

 

女性は、どうしてもある年齢になると体の不調を経験するようです。更年期障害という言葉も一般的に知られるようになり、子供でもお母さんが頭が痛い、体がだるいと言っていると、「更年期じゃない?」  と言ったという話を耳にします。

 

群ようこさんが更年期だったのかどうか、この本は、ある日、めまいをして、人の紹介で漢方薬局に行き、その日からの作者の闘いの日々を克明に記録したエッセイです。

 

作者は、嘘は書かないと何かの対談で言われていましたが、この本は、漢方薬の名前も沢山出てきて、飲み方なども詳しく載せていますが、事実なんですね。正しいことを書いてあります。

 

水分の摂取であったり、運動、甘いものの食べ方、栄養についてなど、漢方の考え方としては正しいことを書かれてありますので、

少し、体調を崩している、また、最近少し体重が増えてきたなど、思いあたる節がある人には、お役立ち本になるかもしれません。

 

群ようこさんの文章は、甘ったれたところがなく、テンポがパキパキしているので、楽しくもさらっと読めます。

 

表紙のデザインが面白いなぁと買った文庫本でしたが、私が読み終わってから、4人ほどまわって、手元に戻ってきました。

 

女の体は難しいものだと、つくづく。

 


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ほんね ・ ホンネ ・ 本音


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コンビニでみつけて、買った本ですが、コンビニに売っている意味が理解できた本です。

 

気楽に読めて、ちょっとクスッとして、非常に面白かった。

 

田辺聖子さんは芥川賞作家のはずです。

現在は、90才。お元気そうです。

佐藤愛子さんや、寂聴さんと同じ世代になるのですね。

 

今年の5月に発行されたばかりです。

 

タイトル通りに、ホンネです。

これだけのお歳になって初めて書けるのでしょう。

さっぱりとしていて、読了後は、爽やかです。

 

以下、私が良いなあと感じたところを抜粋。

 

⭐️    女は生まれおちるときから死ぬまでオシバイを好む動物である。雰囲気第一という人種である。舞台装置をちゃんとして、その中でスターの如くふるまいたいのが女である。

芝居っけがなくちゃ、生きていられない。

 

 ⭐️      女というのは、いいかげんスケジュールをきめられていても、当日はいろいろと差し障りの多いデリケートないきものである。

 

 ⭐️        「いや、しおらしいのがエエいうても、じきにビービー泣くようなんも悪女やぜ」

 

 ⭐️      女はよく変質する、家庭という冷蔵庫の中にいれておいても、腐敗変質する。

━━━中略━━

コトワザにもいうではないか、

女は臭し、されど母はなお臭し。

 

 ⭐️      名器、名刀にも相性というものがあるではないかと思う。それがすなわちムードや情緒や愛情というものかもしれないが、私にいわせれば「相性」である。

 

 ⭐️      くしゃみ、オナラを心ゆくまで朗々とぶっぱなせるのもいい。オシッコが堂々とできるのもいい。

 

 ⭐️      「女との真剣勝負の真っ最中、女がふと見ると、ニヤニヤ笑っている男なんてのは、イモです。」

これは、イモのクズといってもよい。

 

 ⭐️     大阪人は、そういう力のある男や女を、「あれはツトメニンや」と貶す。

 

 ⭐️      日本では子供を甘やかすから、その系統で、学校も日本の社会から重んじられるのであろうけれど、どんな商売だって、みんな一生けんめいにやっとるのですよ。

でも、庶民は威張ってないですよ、

 

 

なるほど、なるほどとクスクス笑いながら頷くばかりで、楽しい本でした。

 

娯楽性満載でありながら、勉強にもなる。